女王蜂

ひとつの巣に一匹しかいない女王蜂は、他の蜂より体が大きく、寿命が長く、卵を産むことが仕事です。春に誕生する女王蜂は羽化後一週間ほどすると外に出て、空中で沢山の雄蜂と交尾をし、その後は休んでいる時以外は、巣の中を歩き回って一日中卵を産み続けます。一生(2~5年)、毎日約1000~1500個ほど産卵します。雄蜂と働き蜂の卵を産み分けできます。


働き蜂

巣を構成する数万匹のうちの約90%をを占める、有精卵から生まれた働き蜂は全てメスです。

メスですが、女王蜂と違い通常は卵を産みません。働き蜂の寿命は40日くらいですが、毎日毎日たくさんの働き蜂の卵が女王蜂によって産みつけられるので、巣にはいつも何万匹もの働き蜂がいて、ミツバチの群れが暮らしていくために必要なほとんどの仕事を分担して行います。


雄 蜂

無精卵から生まれる雄蜂は、巣を構成する数万匹のうちの約10%程度で、ほとんど何の仕事もせずに、働き蜂からエサをもらって巣の中で暮らしています。繁殖のみの目的で存在しており、4~6月の繁殖期に羽化したばかりの女王蜂と交尾することが仕事です。秋になり交尾の季節が終わると、用がなくなった雄蜂は、エサをもらえなくなり、巣から追い出され死んでしまします。



『 蜜源植物 』

蜜源植物とは、花蜜を分泌する植物(草花や樹木)のことで、ミツバチが蜂蜜をつくるために花蜜を集める植物の事です。花粉を供給する植物も含まれます。

 

ミツバチは多種多様な植物の花から、蜜や花粉を集めます。しかし、あらゆる植物の花がミツバチに同じように利用されるわけではありません。特に蜜が多く良質な蜂蜜をもたらす植物を好みます。そのため、蜜源植物の開花期、分布にあわせてミツバチを巣箱ごと大規模に移動させる、移動養蜂があります。