ミツバチを飼う 『養蜂』

「養蜂」とはミツバチを飼うことをいいます。その「養蜂」を仕事としている事を「養蜂業」といいます。ミツバチを飼育し、蜜の採取をする仕事です。ミツバチの巣からは、ハチミツだけでなく、花粉、蜜蝋、プロポリス、ローヤルゼリーなどが収穫されます。

日本にいるミツバチは、セイヨウミツバチとニホンミツバチの2種類といわれていますが、蜜を採取するために養蜂で飼っているミツバチは、一般的にはセイヨウミツバチです。セイヨウミツバチは巣箱に定着してくれるので、飼いやすいのが特徴です。そのため、私たちが日常的に食べる蜂蜜は、ほとんどがセイヨウミツバチが集めたものです。

セイヨウミツバチは、普通木で出来た角型の巣箱で飼われています。1つの巣箱の中には、10枚くらいの木の枠で出来た巣板が、ミツバチが動くために必要なわずかな間隔を空けてぎっしりと入っています。

1枚の巣板には、ミツバチが作った数千個もの六角形をした巣房が、背中合わせに並んでいます。1つの巣箱の中には一つの家族が暮らしており、家族は多い時には数万匹ほどにもなります。

ミツバチは、1日に何度も野原などで花の蜜や花粉を集めては巣箱に戻ってきて、巣箱の中にある、巣板の巣房に蜜や花粉をそれぞれ貯蔵します。